案内人

  • 渡部 勇吉
  • つるや旅館 代表取締役
  • 下郷町観光協会の前会長さん。海外を放浪していたという経験をお持ちだというのがよくわかる。かっこよくてバイタリティ溢れる方です。

湯野上温泉駅から歩いて約15分。中山風穴の入口にひっそりとたたずむ湯野上温泉神社にやってまいりました。
今回は、下郷町観光協会の前会長でもあり、つるや旅館の社長さんでもあられる渡部勇吉さんにご案内いただきました。
もともとは山神様を祀る山神社だったこちら。湯野上温泉神社は、もともと川原に祀られていましたが、ダム(大川ダム)を造ることになり、山神様のいるこの神社に移転をしてきました。

鳥居は、明治30年頃からのものです。

鳥居をくぐってすぐ、苔むした風情のある長い石段が続きます。
階段の両脇の灯篭は、階段が少しさびしいというころで平成6年、まちのひとたちの寄付を募って建てられました。

昭和58年、湯野上温泉神社がこの場所に移転した際、本殿を立て直しました。
南会津町にある田出宇賀神社の宮司様が管理をされています(基本的に神官は常駐していません。)あとは、この湯野上地区にいる氏子のなかの氏子総代が管理や祭礼の世話をしています。
今回は、特別に電気を点けておいていただきました。

湯神様と山神様が並んで祀られている本殿内。
湯神様は、温泉は療養と考え、薬の神様でもある少彦名神(すくなひこなのかみ)と言われています。
毎年に旧暦10月15日に湯神様というお祭りがあります。昔は、川原に露天風呂があり、冬に備えて茅葺の屋根をかけ、持ち込んだご馳走とお酒をその場でいただき、湯神さまをお祝いしていたと。いまはその露天風呂もないの屋根をかける行事はなくなりましたが、お祭りは残っています

飯豊山、白湯山、古峰ヶ原の古峯神社、二荒山神社が分祀されています。

国の補償をうけボーリングし、川原にあった源泉が今の源泉に変わったという記念碑。

山の神様と共にまちを見守る温泉神社の湯神様。祀られている神社は、静かで厳か。小さいながらも存在感のある神社でした。
ご案内をしてくださった勇吉さん。温泉神社だけでなく、下郷町の魅力もたくさん教えてくださいました。もっともっとお話を伺いたかったです。ありがとうございました!

【温泉神社】
住所:福島県南会津郡下郷町大字湯野上

【つるや旅館】
住所:福島県南会津郡下郷町大字湯野上字居平乙752
TEL:0241-68-2146
ホームページ:http://www.fukushimaryokan.com/dpunf/minamiaizu/yunokamionsen/tsuruya/